海外向けの販売に便利なショッピングカート「Ecwid」

海外向けの販売に便利なショッピングカート「Ecwid」個人的に、仙台在住のデザイナーさんが手がける、手作り手帳の海外向け販売をお手伝いしている。

非常に素晴らしい出来栄えの革の手帳である。

デザイン・ワイ

私は、海外でのマーティングを得意としているわけではないので、残念ながら沢山売れているわけではないのだが、「こんな少ないアクセスでよくも」と思えるほど、コンスタントに売れている。

そもそも、沢山受注しても、手作りなので、注文を処理出来ないのだが・・・。

驚いたことに、非常に高い確率でメール、お手紙、場合によっては、なんと、お礼の品という形でフィードバックが届く。

海外でも非常に高い評価を受けているようだ。

本来のブログのテーマからすれば、この手帳の事を書くべきだが、手帳の話は別の機会に書くことにする。

現在、海外向けの手帳の注文は、メールフォームで受け、折り返し、メールで支払先の「PayPal ID」を連絡する形で対応しているが、使い方が分かり難いという意見があったり、間違った金額を支払われたりすることもある。

また、コンスタントに注文も来るので、出来れば管理上の手作業を減らしたい。

そこで、ショッピングカートを導入しようと、昨年末から、様々なカートをテストしてきた。

その結果、1つのカートに絞ったのだが、それがロシア生まれのショッピングカート「Ecwid」である。

Ecwidロゴ

「開発元である「Creative Development LLC」は、「XCART」などのショッピングカートも手がけており、この分野に強い会社のようだ。

「Ecwid」は、サーバーにインストールするタイプではない。また、ホスティング型のサービスでもない。

「JavaScript」で記述されたコードを、自分のサイトに貼りつければ、そのページがショッピングカートになる。

サーバーではなく、ブラウザでの演算に依存する手法なので、理屈的には、「JavaScript」の使用に制限のないホームページ、サーバーなら、場所を選ばず、「Ecwid」を利用出来るのだ。

有料版と無料版が用意されており、無料版でも十分な機能を持っている。

管理機能や受注データの保存は、「Ecwid」サイトのコントロールパネル内で行っているので、ホームページさえあれば、特に追加投資無く、ショッピングサイトを構築する事が可能である。

「Ecwid」の利点としては、

  • 自サイトへの導入が簡単でサーバーに依存しない。
  • サーバーやサイトの移転の際の作業が簡単。
  • 多言語表示に対応。
  • たっぷりと画像や動画を使って商品ページの作成が可能。
  • ダウンロード製品の販売にも対応。
  • 柔軟な配送設定が可能。
  • 柔軟な決済が可能。
  • 決済方法としてPayPal、GoogleCheckoutをサポート。
  • 携帯電話用ページも作成出来る。
  • Facebookページに、カートを表示させる事が可能。
  • プラグインを利用してWordPessに表示させる事も可能。

などが上げられる。

しかし、「JavaScript」を利用しているため、スクリプトの読込みにやや時間がかかる印象がある。

また、ページ全体をSSLで暗号化出来ないため、フォームデータの送信に関しても不安があるが、最低限のセキュリティは施されている。

加えて、カートやメールはUTF-8でエンコードされているため、日本の携帯電話では、機種によっては、2バイト文字が文字化けする可能性があるが、海外の携帯電話では問題ない。

「Ecwid」が提供するショッピングカートは、シンプルなデザインで、様々なサイトにマッチする。

Ecwid ショッピングカートの画面1

デザインが気に入らなければ、CSSでカスタマイズする事も可能だ。

買い物の仕方も、一般的なカートを踏襲したものであり、顧客が使い方に悩むことはないだろう。

Ecwid ショッピングカートの画面2

技術的にはAjaxが使われており、ページを移動してもページの再読込みが発生しないので、買い物をする側としても楽だ。

携帯電話用のページも用意されているが、フルブラウザでの参照を前提としており、HTMLで記述されている。

Ecwid 携帯電話用

画面が小さい携帯電話でも、無理なく表示できるように、横幅が狭く、画像も極力廃したデザインになっている。

ショッピングカートの表示言語は、コントロールパネルから設定出来る。同時に複数の言語が設定でき、顧客のPC環境に合わせて、自動的に表示言語が選択される。

Ecwid コントロールパネル 言語の設定

英語の他、ブラジルポルトガル語、ブルガリア語、中国語、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、エストニア語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ヘブライ語、ハンガリー語、インドネシア語、ラトビア語、ポーランド語、ルーマニア語、ロシア語、セルビア語、スロベニア語、スペイン語、スウェーデン語、タイ語、ウェールズ語に対応してる。

現時点では日本語には対応していないが、後で述べる通り、将来、対応する可能性もある。

追記:Ecwid 7.0から、ショッピングカートについては日本語での表示に対応。ただし、管理画面のメニューは、日本語表示されない。

多言言語表示と言っても、あくまでショッピングカートの表示言語であり、コントロールパネルの表示言語は英語を基本としている。

しかしながら、テスト段階であるためかスマートなやり方とは言い難いものの、コントロールパネルの表示言語を切り替える事も可能だ。

現状、英語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語に対応している。

なお、コントロールパネルの言語の切り替え方法については、ナリッジベースの「Backend translations」に記述がある。

「Ecwid」では、ショッピングカート上のラベル(表示)をJavaScriptによって書き換える機能も提供している。また、エンコードがUTF-8であるため、日本語などの2バイト文字での置き換えも可能だ。

このラベルの置き換え機能を利用した、言語インターフェースが、JavaScriptの形でダウンロード出来るようになっている。

How to install other storefront translations?

現状、用意されているJavaScriptは、ノルウェー語、トルコ語、フィンランド語、リトアニア語、イタリア語のもので、画像として表示されるボタンの置き換え方法は、「How can I translate or change buttons?」でまとめられている。

ただし、この手法で言語の変更を行った場合は、コントロールパネルで設定した言語の自動切り替えが無効になる。

つまり、使用したJavaScriptに応じた1言語のみでの表示となり、様々な国に向けの販売には向かない。出来れば、言語の設定はコントロールパネル内で完結させるべきだろう。

また、これらのJavaScriptは、現行バージョン用に作成されたものではなく、置き換えも不完全で、翻訳されないラベルも発生する。

「Ecwid」では、ラベルを置き換えるJavaScriptを簡単に作成できる「Ecwid Translate Tool」を提供しているので、これを利用して翻訳や気に入らない表現の置き換えが可能だが、このJavaScriptの使用は、1言語で運営する場合に限り、有効と言える手段だ。加えて、現行バージョンでは、置き換えが不完全である。

前にも書いた通り、最も良い、言語の設定は、コントロールパネル上で設定することだが、必要とする言語に未対応の場合でも、その気になれば、「Ecwid」から提供されるのを待つ必要はない。

「Ecwid」は、翻訳に関してはボランティアを募集している。

翻訳のやり方は、「How to translate my Ecwid store to a new language?」にある。

また、コントロールパネルの翻訳に関してもボランティアを募集しているが、ラベルなどの情報は公開されていないようなので、興味があれば「Ecwid」にコンタクトしてみるのも良いだろう。

実は、私も、ショッピングカート部分だけではあるが、日本語訳を作成し、「Ecwid」に提出した。次期バージョンで採用される可能性もある。

ファイルは、「Japanese language files」で公開されており、その中の「ecwid-ja.js」を使えば、採用を待たなくとも、日本語化が可能だ。

ただし、間違いがあるかもしれないので、使用に関して何の保証もしない。

「buttons_ja.zip」には、日本語版のボタン、「notifications_ja.zip」には、コントロールパネルの「Mail」で設定するためのメール用メッセージが含まれている。

日本語化した場合でも、住所の入力方法までもが日本風に変わるわけではないので、日本国内向けの販売には不向きだ。

Ecwid 日本語翻訳

これは、仮にコントロールパネル上で日本語の選択が可能となった場合でも同じこと。あくまで、「Ecwid」における日本語版とは、海外から日本に対して販売を行う場合に便利な機能である。

日本人にとっては、コントロールパネルの日本語訳こそ、一番有益かもしれない。

日本語で管理出来れば、海外向けのショッピングサイトの運営が楽になる。



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