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Androidは使えるか?

最近、AndroidタブレットPCを手に入れた。 「FRONTIER FT701W」と言う7インチタブレットPCである。 OSは、Android 2.3.4を搭載している。 これが私にとって、初めてのタブレットPCであり、初めてのAndroid搭載マシンであるため、この記事には誤りを含んでいるかもしれないことを先に述べておく。 Androidとよく、比較されるAppleの「iOS」は、「Darwin」カーネルをベースとしたUnix系OSであり、携帯電話、タブレットをターゲットにしたOSであるのに対して、「Android」も、「Linux」カーネルをベースとしたUnix系OSであり、同様に携帯電話、タブレットをターゲットにしている。 その点では、両者は似ているとは言える。 しかし、「iOS」は、Apple製品にのみ搭載されるOSでり、現時点では、他社の製品に対して供給されていない。 対して、「Android」は、Apache v2ライセンスで配布されるオープンソースのOSであり、誰でも利用することが許されている。 また、Apache v2ライセンスは、GPLと異なり、コピーレフトなライセンスではない。 従って、Androidを改変した上で、また別のライセンス、つまりはフリーでないライセンスで配布しても構わない。 オープンソースのライセンスの中でも制限が多いGPLと異なり、商用利用しやすいライセンスと言える。 ただし、カーネルとライブラリは、GPLライセンスであるため、カーネルを改変し、再配布した場合は、GPLライセンスに従ってカーネルのソースコードの要求に応じる必要がある。 同様にブラウザで使われるレンダリングエンジン「WebKit」のラインセンスはLGPLとなっている。 「iOS」ではアプリケーションは、原則として「iTunes Store」で配布される。 専用のクライアント「iTunes」を使って、PCからダウンロードしても良いし、iPhone/iPad上の「App Store」などを使っても良い。 Andoridでも「iTunes」に相当する「Google Play(旧Android Market)」というサイトが存在する。 しかし、「iTunes」のようなクライアントアプリが提供されているわけではなく、ウェブサイトへ直接アクセスしてアプリのダウンロードを行うか、Android端末上の「Play ストア」を使って直接ダウンロードすることになる。 「iTunes」が、そうであるように「Google Play」のサイトにアクセスし、アプリをダウンロードすれば、Android端末に自動的にインストールされるようになっている。 「Google Paly」の使い勝手は悪くない。 しかも、注文後 15 分以内であれば、端末側で注文をキャンセルできる。 しかし、「iTunes」ように細かな操作や同期をAndroid端末に対して行うことは出来ない。 些細な事にみえるが、これは、両者の大きな思想の違いと言える。 「iOSが」PCと接続して使うことを想定しているの対して、「Android」は、(接続できないという意味ではなく、PCがあれば更に便利であるが)これを想定しておらず、不自由なく単体での利用が可能である。 「iOS」は、かつての「Palm OS」、一方、「Android」は、かつての「ザウルス」と言える。 個人的には、「Palm OS」が好きであり、「iOS」に軍配を上げたいところであるが、アプリの管理に関して「Android」も洗練されたものになっている。 「iOS」において「iTunes Store」は絶対的なものであり、野良アプリは脱獄を目的としてものが多いが、「Android」にとっての「Google Play」は、ただの公式アプリマーケットでしかなく、非公式のマーケットが乱立している。 そもそも、全てのAndroid端末に「Play ストア」がインストールされているとは限らないと言う事実がある。 「Play ストア」は、後でインストールすれば良いといった種類のものではないので、無ければ、その先ずっと「Play ストア」でアプリをダウンロードできない「Google Play」未対応端末ということになる。 所謂、「中華タブレット」と呼ばれる並行輸入品は、その傾向が強い。 更に加えて、「Google Play」のウェブサイトにアクセスしてダウンロードすることも出来ない。 これは、タブレット上の「Play ストア」で登録しているGoogleアカウントでなければ、ウェブサイトからもアプリをダウンロード出来ない仕組みになっているからだ。 実際、私の購入した「FT701W」には「Play ストア」はインストールされておらず、代わりに「Tapnow Market」という非公式マーケットに対応したアプリがプリインストールされていた。 現時点では「Tapnow Market」には「Google Play」のように豊富にアプリが登録されているわけではないので、「Google Play」の代わりにもならない。 「Play ストア」がインストールされていないモデルが存在するのは何故かと言う疑問があるが、これは「Play ストア」のライセンスのせいではないかと考えている。 「Play ストア」、「GoogleMap」、「Gmail」などのアプリは、「Android」とはライセンスが異なり、フリーウェアではないため、カスタマイズした「Android」に無許可でバンドルすることが出来ない。 ただし、「CyanogenMod」との係争の結果を見ると「Android」Google提供の「Android」から、これらを引っこ抜いてインストールするのは構わないようである。 「Android」には、多くのアプリケーションの存在し、豊富なアプリケーションによって、その人気を支えている。 そして、「Android」用のアプリケーションは、誰でも作成する事ができ、作成したアプリを「Google Play」で公開することも出来る。 しかし、「Google Play」へのアプリの登録は、「iTunes Store」への登録に比べて容易であり、悪意のあるソフトウェアが公開され易い傾向があると言われている。 悪意のあるソフトウェアに対するリスクは、非公式マーケットを利用した場合には、更に高まる。 私の「FT701W」の場合、「Tapnow Market」以外の非公式マーケットを利用する以外に有用なアプリを揃える手段がなかったが、念のためフリーでありながら商用アプリより検出率が高いと言われる「avast! Mobile Security」をインストールしたところ、2度、マルウェアを検出している。 やはり、アプリの入手元は、よく吟味したほうが良い。 無論、「Google Play」からダウンロードする場合も注意が必要である。 残念ながら「Android」の場合、「iOS」ほどは、安心してアプリをダウンロードできる環境は整っていないと言える。 「Android」では、管理者権限、つまりはrootとしてOSを使用できない仕様になっているが、変更を加えてroot権限を得るための「root化」と呼ばれる手法が流行っている。 「iOS」で言うところの「脱獄」に近いニュアンスである。 「root化」すると、ファイルシステム全体、つまりは全てのファイルにアクセスできるようになり、システムファイルの書き換えが可能になる。 Google自身は、この「root化」をユーザーの権利として認めている。 しかし、メーカー側はこれを認めないことが通常なので、root化した時点で保証を含めてメーカーサポートは受けられなくなる。 「FT701W」は、あまりにマーケットが貧弱であるんので、結局、root化した。 多くのユーザーがroot化したくなる気持ちがよく分かった。 root化するとシステム領域にもアクセスでき、ファイルの書き換えが可能になるので「Play ストア」を無理やりインストールしている。 アプリあってのタブレットであるから、やはり、「Play ストア」はないと困る。 「iOS」の場合は、製品がApple、1社からリリースされているので、製品に一貫性があるが、オープンソース故に、Androidの場合は、各社でカスタマイズされており、見た目も異なり、予めインストールされているアプリも異なっている。 単純に、同じAndroid OSのタブレットだから、初期状態で、全てが同じというわけではない。 以上のような理由で、「iOS」の方がユーザーに優しいと言えるかもしれない。 しかし、これは「Android」を否定しているわけでなく、むしろ「Android」に好意的な印象を持っている。 一貫性がない点についても「Android」端末は複数のメーカーから発売されており、多様であるとも言える。 「iOS」と「Android」、どちらが洗練されているか、どちらが使いやすいかと言った議論もあるが、個人的には、どちらも高いレベルで洗練されており、どちらも使いやすいと考えている。 高いレベルでの比較であるから、ある意味、このような議論は無意味である。 また、Androidタブレットを手にした時に「これならば自分でも作れるのではないか」と感じた。 実際、ハードは、中国を探せば、どこかのメーカーが作っているであろうし、それにAndroidを載せれば出来上がる。 こういったワクワク感は、残念ながら閉鎖的な「iOS」にはない。 PCがこれだけ普及した一因に、IBMがIBM PCの仕様をオープンにしたことが上げられるなら、「Android」の将来は、どのようなものになるだろうか?

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