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当店の"手縫い"革製品について

当店では、手縫いで仕上げた革製品を販売しておりますが、このシリーズは、中国の革職人が、手作業で仕上げた丈夫な革製品です。
「手縫い」となれば、非常に高価なものが多いのですが、当店の商品は「高品質で低価格」なのが特徴です。

「サドルステッチ」と呼ばれる縫い方を採用しおり、ミシン縫いと製品と比較すると非常に丈夫に仕上がっています。

本来、「サドルステッチ」は、「馬の鞍(Saddle)」を丈夫に仕上げるための縫い方で、「エルメス」をはじめ、世界中の手縫い革職人が、殆どの革製品に、この「サドルステッチ」を用いている程。

サドルステッチは、糸の両端に針を付け、革の表裏双方から「波縫い」を繰り返す縫い方で、革を貫通して、革を跨いでテンションを掛けますので非常に丈夫で、糸切れを起こしても、簡単にはバラバラニなりません。

対してミシン縫いは、上糸で下糸を引っ掛けてテンションを掛けているだけで、革を跨いで縫われているわけではありません。
そのため、1箇所糸切れを起こすと、バラバラに分解しやすくなってます。


 
サドルステッチの縫い目ミシンの縫い目

手縫い(サドルステッチ)のメリット

サドルステッチのメリットは、先上げた「堅牢性」が上げられます。

ミシン縫いとは、似て非なるものですので、丈夫さが全く違います。

また、サドルステッチは、太く丈夫な糸を用いやすい事も大きなメリットです。

デメリットとしては、上糸、下糸で色を変えられない、柔らかい革には適しない等が上げられますが、最大のデメリットは、人件費が掛かるためコストが高く、製品が高価になってしまう事です。

これが、サドルステッチではなく、ミシン縫いの製品が大半を占める理由でしょう。

あまり負荷が掛からないペンケースなどの革小物では、「サドルステッチ」を用いても無駄に高価になるだけで、価格の割には、そのメリットである「堅牢さ」が生かせません。
大きな負荷がかかる鞄、しかも高級なものでないと、割が合わないのです。

しかし、サドルステッチの製品が安く手に入るなら、話は変わりますね。
当店が目指したのは、安価な「手縫い」の革製品なのです。


 

サドルステッチの縫い目を解く

サドルステッチで仕上げた革製品の糸を解いてみました。

これは「コ」の字型にサドルステッチで縫い上げた単純な構造のカードケースですが、1つ飛ばしでステッチが抜けているのが分かりますか?

サドルステッチの場合、表裏から波縫いしていますので、解いた部分の縫い目はこのようになります。

また、糸を切っただけで簡単に解けるわけではなく、糸を解くの結構大変です。このカードケースは、革が柔らかいので比較的楽ですが、それでも簡単には解けません。

驚いた事に、この状態でも、カード入れとしての使用に差し支えない程の、十分なテンションを保っています。

ミシン縫いの場合は、こうはなりません。


 
サドルステッチの縫い目を解く

当店のペンケースの縫い目を解く

実際に販売しているペンケースの縫い目を解いてみましょう。

カードケースのような単純な構造ではなく、部分的に2重に縫われていたりして、単純に先の例のように解けるわけではありませんが、分かりやすい部分を解いてみました。

ペンケース裏面の片側の大部分を解いてみましたが、この状態でも使用に差し支えないほどテンションを保っています。


 
ペンケースの縫い目を解くペンケースの縫い目を拡大

革にも拘りました

価格を重視しましたので、最高級品を使うわけにはいけませんが、使用する革にもこだわっています。

そもそも革の原料は、動物の皮ですから、都合よく、綺麗な表面を保っているわけではありません。
人間だって、お肌には苦労しますよね。

かと言って、安価な製品に見られるような表面のキズを顔料などで誤魔化したような革は避けたかったので、あえて自然に近い風合いのものを選んでいます。

そのため、目立たない程度のキズ、シワ、色ムラが見られる場合がございますが、素朴な雰囲気の中に溶け込みますので気にならない程度です。


 
革のサンプル ワックスドレザー